ウェイクアウェイク ~覚醒を待ち続けた俺へ~
はじめまして。
ウェイクと名乗り申し上げます。
ウェイクアウェイク
これは、僕が目を覚ます物語。
意味、そして願いは「自分自身の目覚め」。
北海道の結構な田舎で育ち、無知で世間知らずだった僕。
少年時代に親しんだゲームや漫画が沢山あった。
僕はゲームのレベル上げという行為が好きだった。
漫画で「修行」や「努力」のプロセスを読んでいて真似したくなった。
自分もそんなヒーローのような大人になるんだ!とステップアップしていく様を頭の中で空想してはワクワクしていた。楽しかった。
僕の人生の主人公は「僕」ということであるなら、アニメやゲームの主人公みたいに師匠、ヒロイン、ライバル、親友は必ず登場する!
そして「覚醒イベント」が待っていて、ふとしたきっかけで今の退屈な人生が変わるはずだ!
by 僕(14歳ぐらいの頃)
思春期。大人に近づくにつれ空想は空想でしかないと知る。
スポーツは壊滅的、勉強は並程度。
スクールカーストでは下の中くらいだった。
いじめを受けたこともある。周りにどう見られているかとても怖くなった。
「こんな風になりたい!」「成長したい!」「モテたい!」「見返したい!」と漠然とした想いを抱きつつ日々を繰り返した。
しかし、やっぱり周りが怖いので今のままで、そのままでいるのが楽だった。
そしてそのまま考えているようで何も考えず、流されるまま大人になり、死んだように生きているリビングデッド(生ける屍)な僕に僕自身が命を吹き込み、目を覚ます。
そんな物語の始まり。
27歳、アラサーへの序章。焦る
僕は今年27歳になった。
27歳と聞くともうすっかり大人な感じがする。
新卒でサラリーマンとして就職して、その会社でずっと働き続けている大抵の人は仕事にも生活にも余裕が出てくる頃合いだ。
職場では何かしらのリーダーを任されたり、役職が付いたり、後輩が入社して指導したりもする。
家と職場の往復でもはや疎遠となってしまったが、かつて自分の周りにいた人たちは結婚する人が多くなってきた。独立した友人だっている。
そういう普通の人は休みの日や週末には友達、会社の同僚や先輩、あるいは恋人と飲みに行ったり、遊びに行ったり、
一人の時間は趣味に打ち込んだり、自分を磨いたり、イベントやオフ会に参加してみたり、そしてたまにはダラダラと過ごしてみたりもするのだろう。
若者らしくありつつも各々が生き方・キャリアの方向性を見出しつつあるようなそんな年齢だ。
「まだ27歳なんだから」という意見もあれば、
「もう27歳なんだから」という意見もある。
僕の意見は後者だ。
どんな年齢でもこういう意見はあるけどね。
そしてよくあるフレーズ。
30歳までに結婚
30歳までに転職
30歳までに独立
etc...
このように30歳という年齢が人生の一つの区切りとされていることが多い中で、
27歳という年齢はその区切りまで「あと3年」というこれまた一つの物事の区切りの良いとされる年数でカウントダウンが始まってしまう。
レールや世間体
あまり使いたくない言葉だが、「レール」という言葉。
どんな年代でもそうだが、本当に色々な人がいる
ごく普通のサラリーマンや公務員
夢を追うフリーター(惰性で続けている人もいるが)
何かしらのプロ
個人事業主や社長
働かずとも生活していくことのできる程の資産を形成した成功者
そんな色々な人がいる中でも20代後半から30代前半という年代。
いわゆるアラサー(Around thirty)だ。
この年代になって「ここらへんでレールに乗っておかなくちゃまずいよね」という空気感が強く意識されるようになった。
だが、レールとはなんだろう。実体のない物なのに恐怖を感じてしまう。
正社員という立場でいることか?
結婚することか?
それとも年収の額が平均またはそれ以上であることなのか?
25歳になったあたりから意識することが増えてきた将来のこと。
20代にやってきたことが今後の人生をジャッジメントしてしまう。と言われることも多い中、歳を追うごとに恐れが深まる。毎日見えない焦燥感との戦いを続けている。
そう。僕はアラサーになってしまったのだ。
そして僕自身
僕の経歴はガタガタだ。
嫌な思いをすることが多かった田舎な地元から抜け出したくて適当に選んで入学させてもらった専門学校。
卒業後、就職した会社を9カ月で辞め、1カ月間のニート生活。
その後フリーターとしてアルバイトで入った大手の小売業で運よく正社員登用となり、
4年間務めた後に転勤の多さとシフト制な仕事と人間関係にストレスが溜まり、「普通の人」を目指して転職した。
転職は今思うとかなり適当に行ってしまった。
転職した先は未経験の業界。ややブラックな中小企業。
スキル無しの僕が面接一回で採用通知。
サビ残は月に40~50時間。体育会系的なブラック企業だ。パワハラもセクハラも飲み会も多く、
特に僕はイジられキャラとなってしまったため飲み会ではイジりと似て非なる罵詈雑言を浴びせられる。
はっきり言って信用できる人間が誰もいない。
職場では一人部署というか、割と特殊な立ち位置で仕事はデスクに座ってぼんやりしていることが多い。これが楽だと思う人もいるだろう。
仕事の意味も分からず、教えてもらえず、話しかけず、話しかけられず、ただそこにいるだけだ。
仕事に興味も、やりがいも感じなくなるのに時間はかからなかった。
さらに僕自身、仕事が出来ない上に仕事を教えてもらうことが出来ない。
かなりの苦痛だ。何より手の空いている時間が多くて眠い。
眠いのを我慢しつつ定時まで耐える。休憩時間にはパワハラ上司のエグいイジりが待っている。
そして定時を回っても皆普通に仕事をしているので、いつも早く帰る経理課の女性陣が退社挨拶をした後、タイミングを見計らい自分も退社する。
そんな毎日だ。こんな意味のない仕事を一生続けようとは思わない。
本職の手取りでは、生活費と毎月の支払い額が賄えきれないので、
週末は会社に隠してアルバイトをしている。
支払いは奨学金とクレジットカードのリボ払いだ。
認めたくないが若さゆえの過ちだ。ストレスを金銭の浪費に変換しまくった。
副業は「仕事中にあのオラついた職場の人間達にエンカウントしたら困る」と思い、
市内のホテルの清掃のアルバイトを選んだ。
平日はデスクワーク、休日は肉体労働だ。
稼働は週7。毎月の手取りはこれで20万円前後。
極力節約を心掛けているが、お金は手元にあまり残らず、
そんな具合だから遊びにも行かない(行けない)。
こういった生活を社会に出て6年もしている。
飲みの誘いはほとんど断っているのはお金がないだけではなく、
給料日前にお金が瀕死状態になるのをその人のせいにしたくなってしまうからだ。
元々少ない友人との繋がりはほとんど切れてしまった。
誕生日の朝、目が覚めた。
僕には悪い癖がある。
壁にぶつかったときはいつもそうなのだが、
「どう乗り越えるか?」を一切考えず
「どうしてこうなった?」と考え続けてしまい発狂寸前になる。
考えたらすぐはっきりすることは、僕が抱えている問題は自業自得だということ。
その次に思い浮かぶのは「覚醒」を指をくわえて待っていたあの頃の自分。
「大人になれば変わるでしょ」
「そのうちなんとかなるでしょ」
幼い頃から続けていた空想は妄想、そして妄執に変わった。
僕は覚醒という抽象的な現象に縋り、思考停止状態になっていた。
この思考停止状態による選択の連続の結果が今の僕なのだ。
「どう乗り越えるか?」を考えたとき、思考停止にすぐに出てくる「覚醒」の二文字。
明らかに現実味がないが、それ以外の答えがすぐに出てこないのが嫌で頭が痛くて考えるのをやめてしまう。
「我慢すればいいんでしょ」
が最近のトレンドなシンキング。
2017年の僕の誕生日は日曜日だった。
日曜日=バイトである。
日曜日の朝は前日の疲れが少し残っていて身体が本当にダルい。
目が覚めて、すぐに起きることが出来ず壁を見たり、天井を見てふと思った。
はぁ~…起きれねーよ。平日はつまらなくて上司や周りの人間の顔色を伺いながら仕事して、休みの日はバイトって。仕事やめてーよマジで!疲れて帰ってきて寝て起きたら明日は月曜日。月曜は会社で朝礼があるから早めに家出ないと行けないし、あ、…ってか今日帰ってきてからワイシャツ洗濯しないと…ぁー俺氏、覚醒して仕事も家事もこなしちゃうぞ!www…
あ…、そういや今日誕生日じゃん27歳だよ俺。そういえばジミヘンとかカートコバーンとか伝説のロッカーは27歳で亡くなる人が多いよな。
ああいう人たちって、やっぱ大スターになるくらいなんだから覚醒したりとかしてんのかな。
この歳でこれってどうよ?なんか何にも楽しくねーよ…
くぁwせdrftgyふじこ…
「いやいやいや、覚醒とかねーから!俺さ、これさ、生きてるけど死んでんのと変わんなくね!?」
部屋で一人ブチ切れ。
人生に急激な覚醒イベントは無い。
急に仕事が出来るようになったり、知能や腕力といったステータスがグンと上がったり、モテモテになったり、まして金持ちになったりはしない。
せいぜい物事のコツをつかんで段々上達していくとかそんなものだろう。
試行錯誤と努力を怠り、覚醒!覚醒!と出来ない自分の言い訳に、努力や継続を怠る言い訳をしてきたのだ。本当に何の努力もしてこなかった。
他人と比べて自分はダメだ。と、ネガティブになるだけ。そこから何かを変えようとはしなかった。
その事をはっきりと自覚できたのは27歳の誕生日だった。
そして目が覚めた。
人生一度きりだから
やりたいことやんないとダメ
27歳だ。30歳まで時間がない。
けどね?三十路がどうとかレールだとか世間体だとかそういうのアレじゃない?
人がどうとかじゃない。
俺は俺なりに楽しいと思えることやらないと!
今のところやりたいことも見つかりませんがね!HAHAHA
ブログ「ウェイクアウェイク」について
このブログはわたくしウェイクが出来るだけ自分なりに何かを楽しんだり、挑戦したりするコンテンツにしようと思います。
僕は本当にそれらしい特技もスキルもないので、
自尊心の低い方に勇気を与えることが出来たり、
「あ、こんな人もいるんだ」と思ってもらえたらうれしいです。